ローン中の車を売ろうと思っているあなたに、車を高く売るための3つの方法をお伝えします。
下記のような悩みをお持ちの方に、ローンの支払い中であっても車を高く売るための必要な知識と手順、売り方をまとめましたので役立ててください。
「車の所有権はローン会社にあるから、支払いが終わるまで売れないんじゃないの?」
「ローンの支払い途中の車は安くしか売れないんじゃないの?」
「ローンが残っている車を売るためにはどんな手続きしたらいいのだろう?」
この記事では、「ローン中の車を高く売りたい!」というお悩みをテーマに、元自動車ディーラーマンの観点から解決していきます。
具体的には…
・ローンの残債と、売る予定である車の査定額の関係
・ローン支払い途中の車をスムーズに売却する手順
・ローンが残っている車をより高く売るポイント
・中古車一括査定の活用メリットとお薦め3サイト
の順にご紹介していきます。
およそ5分で読めますし何よりもこの記事を読んで頂くことによって、ローン中の車をより高く売れる知識を身に付けて頂けるので、ぜひ一読して参考にして頂ければと思います。
ローンが残っていても車の売却はできる!
結論、ローンが残っていても車の売却は可能です。
しかしこれには車を売却できる条件を満たしている必要があり、ここではその必要条件に付いて説明していきます。
所有者欄の名義によって異なる売却方法
上述の通りローンの支払いが残っていても車を売ることはできます。
しかし、その車の名義が誰の名義になっているかによって手続きの手順が異なりますので、まずは現在の所有者の確認作業から始めましょう。
■所有者の定義
そもそも自動車は、電化製品や農業機械(トラクター等は除く)とは違い、道路運送車両法という法律に基づき、自動車の管理責任を負ったり、所有者を定められたりします。
その為、車を売却する事ができるのはそのクルマの所有者だけで、所有者の欄に自分の名前が記載されていない場合は自由に売却することはできないのです。
■車の所有者を調べる
車の所有者が誰なのかを調べるには、自動車検査証(以下車検証)に記載されている「所有者の氏名または名称」の項目で確認ができます。
あなたの名前が載っているでしょうか。それとも、自動車ディーラーや自動車販売店の名前が載っているでしょうか。
ここからは、所有者があなたの場合とあなた以外の場合、それぞれの売却手順とその注意点を説明していきます。
本人または家族が所有者(名義人)の場合
車検証の「所有者の氏名または名称」の項目に記載された名義が、本人または家族である場合は手間が少なく車を売却することができます。
■所有者が本人の場合
所有者が本人の場合、何の障壁も無く車を売ることが出来ます。
車買取店などに持ち込み、所定の売却手続きを行ってください。
■家族が所有者(名義人)の場合
車の所有者が家族である場合、車を売却する権利は所有者にしかありませんので、まずはご家族の所有者本人に売却の同意を得てください。
※後の家族間トラブルにならない為にも、所有者移行同意の旨を書面に残しておくことをお薦めします。
■所有者が本人でも自由に売ることが出来ないケースがある
売却予定の車(今乗っているクルマ)を購入した際に、銀行や農協などのマイカーローンを利用していると、ローンの支払い途中であっても車の所有者が自分の名義になっていることがあります。
ただし、利用しているローンによっては、支払い中の車両の売却を禁止している場合もありますので利用している金融機関に事前に確認をしておくことが必要です。
「クレジット(信販)会社」「ディーラー」が所有者(名義人)の場合
車検証に記載の所有者が本人や家族でない場合、車を売却するためには、現所有者(車検証に記載の所有者)から本人へ名義変更(現所有権の解除)が必要です。
■ローンで車を買うと購入したクルマが担保にされる
車を購入する際の支払い方のひとつとして、よくご存じのローン支払いがあります。
この車を担保としてローンを組むと「所有権留保」という状態となります。
所有権留保というのは、「購入した車の代金が完済されるまで、その代金を担保するために引渡したクルマの所有権を留保(クレジット(信販)会社)するもの」です。
これは車の売買契約を結ぶ際に、特約項目として契約に盛り込まれる事が通例です。
■車検証上の所有者欄が信販会社名や自動車ディーラー名になっている
上記では、ローンで購入することで代金の完済まで車を担保される事(所有権留保)の説明をしましたが、ここからは車検証上での所有者欄の記載が購入者以外(信販会社名や自動車ディーラー名)になる理由を説明していきます。
車検証を見てみると、所有者の欄と使用者の欄それぞれ記載されている項目があるのが分かります。
車を購入して車検証を確認してみると、使用者の欄にはクルマを購入した本人の名前が記載されていますが、所有者の欄にはクレジット会社や自動車ディーラー名が記載されている場合があります。
これは購入した車に所有権留保が付いていることを示します。
所有権留保がついている状態では、車を購入した本人とはいっても完全な所有者では無いことになります。
正確に言うと、購入者は車の「使用」が認められているだけで、ローンの支払いが終わるまで、車の所有者である自動車ディーラーまたはクレジット会社から車を借りている状態になるということです。
そのため、上述した通り購入者が自由に車を売ったり、廃車にしたりすることはできません。
■自分が所有者ではない車を売却する手順
自分が所有者ではない車を売却するためには、自動車ディーラーまたはクレジット会社にある所有権を解除し、自分の名義にする必要があります。
また所有権を解除して自分を所有者名義にする場合、原則として今支払っているローンを完済する必要があります。
ただし、その車を売却して得た売却代金を使ってローンの残債に充てることで、売ることができます。
注意しなければならないのがこの際、車を売却した代金がローンの残債を上回っていれば問題ありませんが、ローンの残債よりも売却した金額が少ない場合、車の売却代金にて相殺した残債に対する支払い義務は残ってしまいます。この点については後ほど改めて説明します。
ローン契約とクレジット契約の違いについて
車をローンで買う。
一般的に広く知られている“ローン”には、銀行や農協で取扱っているマイカーローンや、自動車ディーラーや中古車販売店で取扱っている分割ローンや残クレなどのローンなどがあります。
しかしこれらのローンは、厳密に言うとローンとクレジットの2種類があることをご存知でしょうか。
ここではローン契約とクレジット契約の違いと、契約形態による車検証の所有者欄に記載される名称の関係を説明していきます。
■ローン契約とクレジット契約
毎月、分割返済をするローンですが、上述の通りローン契約なのか、はたまたクレジット契約なのかによって、車検証の所有者の欄に記載される名称が違うのです。
そもそもローン契約とクレジット契約は同じような意味だと思い込んでいる人が多いようですが、両者は別のものです。
クレジットとは、一般的に、商品やサービスの代金を後払いすることを指します。クレジットを日本語にすると「販売信用」とも呼び、商品やサービスを購入する際、代金をクレジット会社が立て替えてくれることをいいます。
一方、ローンとはお金を借りることです。
クレジットとの大きな違いは、クレジットの場合は、商品や代金の支払いに際し、購入する本人が直接購入代金を手にすることなく、クレジット会社から商品やサービスを販売する会社へ支払いが行われる点です。それに対しローンは、一旦銀行など金融機関からお金が振り込まれた後、目的の使途に利用します。
つまり、クレジットとローンの一番の違いは
クレジット=「購入代金を会社が立替払い」
ローン=「購入代金を現金で手にする」
となっています。
少し話が膨らんでしまったので、まとめると
自動車ディーラーや中古車販売店で車を購入する場合に、車の契約と同時に一緒にローン契約の申し込みを行う場合がありますが、自動車ディーラーや中古車販売店で申し込むローンは、正確には信販会社のクレジット契約。
一方、銀行や農協などの金融機関で取り扱っている「マイカーローン」は、クレジットではなく、ローン契約となります。
ローン残債と車の査定額について
さて、これまではローン中の車は売れるという知識を得ていただき、売却時の異なる諸手続きの方法について説明をしてきました。
ここからは、ローン支払い途中の車が車買取店などから、どのような評価を受けるか。又、ローンの残債と車の売却金額の差額について少し説明していきます。
ローンが残っている車の評価について
私がまだ自動車ディーラーに勤めていた時、稀に「ローン支払い中の車は評価(査定額)が下がるんでしょ?」と尋ねるお客様がいらっしゃいました。
ご存じの人も多いと思いますがローンというのは支払方法の一つであるだけで、※金融車でない限り車の評価は、その時のその車の需要とクルマの状態だけで価値となる金額が算定されます。
※金融車 簡単に言うと何らかの理由で所有者の変更ができない、いわくつきの車
ですので、今から売るそのローンが残っている車が査定を受ける際には、他の同じ車と遜色なく価値を査定してもらえますので安心してくださいね。
さて、ローン途中の車の評価が他の車と評価が変わらないことが分かった上で、
次はローン途中の車を売る際にもっとも重要なポイントになる「売却代金とローンの残債でどちらの方が多いか」について解説していきます。
当然ですが、ローン途中の車を売却する場合は下記の2ケースどちらかになります。
・ローンの残債額より査定額の方が高い場合
・ローンの残債額より査定額の方が低い場合
それではそれぞれのケースについての対応方法を説明します。
ローンの残債より売却査定額が高い場合
ローンの残債よりも高い金額で車を売却できる場合。
察しの通り何にも問題ありません。
車を売った金額でローンを完済し、さらにローン完済後の余ったお金は手元に残ることになる訳です。
例えばローンの残債が100万円の車を、車買取店にて130万円で売却できた場合、ローンの残債100万円を一括返済した後、手元には30万円が残ります。
手元に残ったお金の使い道は自由ですので、新たな車の購入頭金にしても、自分へのご褒美で趣味や旅行などに使うのも良いかと思います。
上記の例に挙げたケースでは手元に30万円という自由に使える金額が残るケースと書きましたが、車の売り先(自動車ディーラーなのか、車買取店なのか)によって手元に残る金額の差が40万円程度ひらく場合もあります。
車の売却先によってどのような違いがあるのかについては、この記事の6章にて解説していますので、是非参考にしてみてください。
ローンの残債より売却査定額が低い場合
注意しないといけないのは、車の売却価格がローンの残債に満たない場合(以下相殺後不足分)です。
残念ながら、車の売却金額がローンの残債より低い場合、そのままでは名義変更ができず、売却することができません。
前述しましたが、ローンを組むときに車の購入金額を完済するまでは所有権留保(担保)とされ、名義変更ができないためです。
例えばローンの残債が130万円の車を、自動車ディーラーなどにて100万円で売却する場合、ローンの残債130万円に対し100万円を返済すると、相殺後不足分30万円になります。
この状況下で車を売却するために名義変更を行う為にはローンを完済する必要があり、
その方法としては
- 現金で支払う
- 新たにローンを組みなおす
- 乗り換えの場合は、新たに購入する車のローンに上乗せする
上記3つの方法があります。
ローン残債を相殺後、不足分を補填する方法で一番シンプルなのは現金で支払うことですが自身の経済状況により難しい場合もあるかと思います。
その場合の解決策としては、
②の新たに不足金額分のローンを組むという方法
③の新たに購入する車のローンに上乗せするか
のいずれかになります。
ただしいずれかの方法であっても、ローンを組む先の会社によっては対応してもらえない場合があるので、まずは検討している金融機関への確認が必要です。
ローン支払い中の車をスムーズに売却する手順
前項までは、売却する前の準備や知識に関してお伝えしてきましたので、本項ではローンの支払い途中の車を売却する手順についてお伝えしていこうと思います。
現在のローン残高を確認する
当たり前のことですが非常に大切なファーストステップとなるのが、“現在残っているローンの残高を調べる事”になります。
一般的なマイカーローンやディーラーなどの残クレの場合、契約直後にローン会社から返済予定計画書たるものが送られてきますし、金融機関によっては年に数回現状のローン残高が記載されたお知らせが届き、それらの書類で正確なローン残高を確認する事が出来ます。
ただ、
- 書類を無くしてしまった
- ローン会社に問い合わせるのが面倒
という方もいるかと思います。
そこで、ローン残高の概算予測の方法をお教えします。
必要な情報は
・毎月の支払額
・ローンの支払回数
・ローン支払いの開始年月
以上が必要な3つの情報となります。
では上記の情報を基にローン残高を実際に計算してみましょう
例えば、ちょうど3年前にボーナス無しの48回払いで車のローンを組んで、それから毎月5万円払っていたとします。
支払開始年月から丸3年経ったということは、既に36回分の支払いが完了しているため、残りの支払い回数は12回となります。
したがって、毎月の支払5万円×残り支払回数12回=60万円が現在のローンの残債ということになります。
車を購入した年月を忘れてしまった場合は、車検証の「登録年月日」を確認してください。
車を購入してから車検証の記載事項変更の手続きをしていない限り、車検証の登録年月日=あなたが車を購入した年月であり、その年月の翌月または翌々月からローンの支払いが開始しているはずですので、一度確認してみるとよいと思います。
現在の車の売却額を調べる
現在のローン残債額が大まかに把握できたら、次のステップとして売却予定の車がいくらで売れるのかを調べてみましょう。
前章でも書きましたが、ローンの残債額と売却する車の査定額のどちらが多いのかは、ご自身の経済状況に対し大きく影響しますので、車の査定する車買取業者を選定する際は、依頼する車買取業者をしっかりと調べてから依頼した方が良いです。
この記事の最後に、高額買取実績が多い車買取業者を記載してありますので参考にしてください。
売却の手続きを進める
ローンの残債金額と今の車がいくらで売れるのかが分かれば、次は車の売却を進めることになります。
車の売却、または買い替えという場合、ローンの支払いが終わっている方が理想的ですが、時に予想をしていなかったことが起こり車を手放す事になる事態も今や珍しいことではありません。
自動車ディーラーや車買取店では豊富な知識は基より、状況に応じた対応を取ってくれるお店がほとんどですので、まずは車を売る予定の自動車ディーラーや車買取店に相談してみると良いでしょう。
まだ車を売る買取店が見つかっていない場合は、この記事の最後に高額買取実績が多数の車買取業者を記載してありますので参考にしてみてください。
ローン中の車を高く売る方法 その1
ローンの残債がある車を売る場合、車がより高く売れることでローンの残債が返済し易くなりますし、車の売却金額がローンの残債額を上回る事で、自由に使えるお金が手元に残ることになります。
ここでは車を売却する際に、少しでも高く売る為のポイントをお伝えしていきます。
査定士はロボットじゃない!きれいな車は評価が高い
そもそも車の査定をするに当たり、基本買取価格(現在の買取金額の相場)を決めるのは次の3つの大きな項目にて算出されます。
- 車種、年式、走行距離
- 外装内装や電装(ナビや計器類)、エンジンや足回りなど機関の状態
- 事故や修復歴の有無
これらの項目にて算出された基本買取価格からその車のコンディションに応じて加点や減点をされ、売却価格算出されます。
この車のコンディションを見て査定するのが査定士なわけですが、車の査定で何より査定士が気にするのは、「このクルマがいかに大切に乗られてきたか」ということです。
車内にホコリや悪臭が漂っているような車両は、再販する際のクリーニング費用がかさむなど手間がかかるほか、査定士が「クルマを大切にしていない」と検査項目をより厳しくチェックする傾向にあり、マイナス査定の要素になりえます。
このことから、汚れて汚い車よりも綺麗な車の方が「普段からよくメンテナンスされている」という好印象が付き、加点の評価に繋がりやすくなりますので、査定前にひと手間かけることもポイントです。
では具体的にどういった“ひと手間”をかけるか。
査定前に手間無く車を綺麗にするポイントお伝えします。
車の査定前に必ず洗車と車内清掃、トランクルームの整理をする
洗車がされていたり、車内の掃除機をかけたり、トランクルームを整理整頓しておくことは、査定士にこの車をいかに大事に乗ってきたかをアピールできるポイントです。
ただ決して手間と費用をかける必要はありませんので、下記の作業ポイントを参考に実践してみてください。
■洗車について
洗車に関しては自宅の駐車場などで、食器洗い用のスポンジと中性洗剤程度の道具を使って汚れを落とす程度で構いません。
こすっても取れない水垢やしみなどは無理に消そうとはせず、落ちる汚れを隅々まで丁寧に洗い流してください。
これだけの事で車は十分な輝きを取り戻します。
■車内清掃について
意外と査定の評価を受けやすいのが車内のコンディションになります。
車の内装は修理修復が可能ですが、費用に見合わず現状で再販されるケースが殆どだからです。
こうしたことから、査定時に内装のコンディションが良いとマイナス査定にされにくいため、外装と同様に手間とコストを掛けずに出来る範囲で作業をしましょう。
車内清掃に関しては、次の掃除を行いましょう。
・トランクやダッシュボードの中に入った荷物を全て処分する
※車の説明書や車検証、自賠責、整備記録などはそのままダッシュボードにしまっておいてください
・ドリンクホルダー、後付式ルームミラー、消臭剤や芳香剤を処分する
・車内のゴミを処分し、足元のマットを外して、車内全てを掃除機がけする
・車内や窓の拭き掃除をする
あまり神経質に掃除する必要はありませんが、目に付く場所は出来るだけ念入りに掃除をしてください。
特に窓の内側やハンドル、ダッシュボード(革シートの場合はシート全体も)綺麗に拭くことで印象はガラリと変わります。
■一番重要なのは、実は「匂い」です。
車内の匂いには、前のオーナーの嗜好が色濃くでます。
車でタバコを吸っていた場合には、車内にタバコの匂いとヤニがこびりついています。
また、芳香剤を置いていた場合も同様、布地部分に匂いが残ってしまいます。
芳香剤といっても人によって、好きな匂い嫌いな匂いがあるので、出来ることなら無臭の方がよいです。
見逃しがちなのは、エアコンの匂いです。
エアコンを使う機会が少なく、且つ窓を閉め切った状態で走ることが多かった場合、実際エアコンをつけた時にカビ臭い匂いがすることが多いです。
これらの匂いがある場合、時間的に余裕があるならば車内の脱臭を行うのが良いです。
脱臭と言っても特別な道具や溶剤は必要なく、ご家庭にあるものでも十分な効果が得られ、具体的には重曹水や中性洗剤を使った方法があります。
・重曹水での脱臭方法
水100mlに対し、小さじ1杯の重曹を溶かし、100円ショップなどで売っているスプレーボトルに入れるだけで簡単に作ることができ、車内の布地部分に吹きかけた後、絞った水拭き雑巾で拭くだけです。
重曹水の注意点として、
①溶けていた重曹の粉が出現する場合があるのでインパネやガラスなどにかかった場合は乾く前に拭き取ってください。
②重曹水は弱アルカリ性で、革製品を痛めてしまうため、革製のシートや内装には使用できません。
・中性洗剤での脱臭方法
水を張ったバケツに中性洗剤を入れ、その水を含ませた雑巾で車内全体を拭き掃除します。
重曹水ほどの効果はありませんが、匂いと共にタバコのヤニや食べ飲みこぼしの汚れを落とすことができ、綺麗にすることが可能です。
中性洗剤を使用した際の注意点としては、洗剤の成分が残ったままだと拭き掃除した箇所の変色などの原因となるため、中性洗剤で拭いた箇所は2度拭き用の綺麗な雑巾で改めて水拭きをしてください。
・最も簡単な方法は天日干し
手間を掛けずに脱臭をするのであれば天日干しが一番効率的です。
天気の良い日に窓やドアを全開にして半日以上放置するだけでOK!
重曹水や中性洗剤のような劇的効果は見込めませんが、匂いの原因物質の中には日光により消滅するものもあるため、一定の効果が期待できます。
いかがでしたでしょうか?
重曹のスプレーや中性洗剤を用いてシートを清掃したり、晴れた日に車のドアと窓を全開にして風通しを良くし天日干ししたりと、車内の脱臭方法もいろいろありますので車の状況に合った方法を是非試してみてください。
これまで洗車と車内の清掃ポイントとその方法についてお伝えしてきましたが、結論として専門業者にクリーニングを頼む必要は全くありませんが、車を査定する前は車に対する敬意も含め時間と手間の許す限り綺麗にしてあげて欲しいと思います。
その2:査定額に意外と影響する車内装備と小傷直し
車買取店は買取った車を再販するにあたり、外観を整えたり車内装備を整えたりすることをしています。
たとえば、買取った車に小キズや水垢がたくさんついていたら、ボディーを磨いて小キズや水垢を消し、車に輝きをもたらします。
また、ナビゲーションやETCが壊れていたり装備されてなかった場合には、新たに装着したりしています。
車を買取る際にこれらの手間が省ける事で査定額がアップする場合があるので、査定前に自分でできる小キズ消しと車内装備のチェック方法をご紹介します
小さな傷は修理してしまう
日頃からこまめな洗車やワックスがけをしておくことで、小さなキズや水垢などは車体に残りにくいですが、毎日忙しくしている中でそこまで車に手を掛けていられない人も少なくはないと思います。
ただ車の査定をする際に、あまりにも小さなキズや水垢などが多いと査定士の印象はあまりよくありません。
目立つ小さなキズやメーカーの保証内で修理できる部分は修理してしまい、無駄にマイナス査定を受けること防ぎましょう。
方法としては、カー用品店などの洗車コーナーにあるカーワックスを使います。
使い方は洗車して拭き上げた後のボディーに塗り込むだけなので、作業自体はとても簡単です。
小キズや水垢が多い車ですと、このワックスがけをするだけで驚くほど車が綺麗な印象に変わります。
ワックスで消えなかった傷で、爪が引っかからない程度の傷であれば、車用コンパウンドという傷消しを使うことで消すこともできます。こちらはカー用品店の塗料コーナーにおいてありますので、まずは店員さんにキズの状況を伝えてどれを使ったらよいのか尋ねてみるとよいと思います。
ワックスを使って消えない傷やぶつけてしまってできたヘコミなどは気にせず、そのままの状態で査定を受けましょう。
理由としては、全てのキズやヘコミを直す金額を車の売却額で回収できないからです。
自分で手間無く消せる範囲で小キズを消して、査定時の印象アップに役立ててみてください。
車内装備の動作確認
高価なナビやエアコンなどの車内装備は査定時に念入りに見られる部分でもあります。
それだけに、いざ査定の際に動かないと減点されてしまう場合があるので、事前に動作確認を行っておきましょう。
■カーナビ
カーナビの動作確認としては、はじめに「現在地の探索がうまくいっているか」「タッチがしっかり反応するか」といったところがあります。
実際にカーナビを動かして一連の動作を確認します。
■オーディオ
次にオーディオですが、「CDやSDカードといった再生メディアを利用できるか」「再生メディアの挿入や取り出しに問題はないか」「音声に関して車内全てのスピーカーから音がでているか」といったところを確認します。
■エアコン
エアコンは、「温度調整ができるか」「温風、冷風が出るか」「風向きを変える部分はしっかりと動くか」といった基本的な点について動作の確認をします。
その他の車内装備(オートウインドウやサンルーフなど)も基礎的な機能について、査定前には必ず動作確認を行ってください。
万が一、不動や故障であった場合は、その箇所と症状について査定士に伝えましょう。
整備記録簿や保証書はありますか?
査定を受ける前に必ず準備しておきたいものとして、「定期点検整備記録簿」と「メーカーの保証書」とがあります。
「定期点検整備記録簿」とは、12ヶ月や24ヶ月毎の法定点検整備を受けてきたことを証明する大切な書類です。
点検整備に出した際に、整備士が記載するもので「いつオイル交換をしたか」「消耗品はいつ交換したか」など、整備の詳細を記録したものになります。
つまりこれがあれば、車がどのようなメンテナンスを受けてきたのかが一目瞭然なので、査定士も安心して査定に集中できます。
もし「定期点検整備記録簿」がなかったとしたら、査定士にどんなにきちんとメンテナンスしてきたことを訴えても、それを証明するに価しません
査定士によっては「どこかに調子の悪い部分があるのではないか」と疑われる可能性もあり、査定額アップは期待しにくいでしょう。
「メーカーの保証書」は、メーカーから保証を受けるために必要な書類です。
自動車メーカーによって期間は変わるものの、5年または10万kmの保証がつくケースがあります。
これを紛失した場合、車買取店では発行することができないので、購入した自動車ディーラーに聞いてみるのが良いでしょう。
その3:車を高く売る為には売り先の特徴を知っておく事
車を売る準備は整ったけど、肝心の売り先が決まってない!
自動車ディーラーで下取りに出すか中古車買取店に売るかどちらが良いか分からない!
そんな人はまず、それぞれの売り先の特徴を知ることで行動しやすくなるかもしれません。
ここでは売り先ごとの特徴について説明していきますので、ご自身に合った売り先を探す参考にしてもらえればと思います。
まず車を売る方法は、大きく次の3つに分かれます。
- 自動車ディーラーでの下取り
- 中古車買取店での買取
- 個人売買
では早速それぞれの売り先の特徴について解説していきます。
ディーラーなどへの下取りの場合
■自動車ディーラーは、手続きの面倒を減らせる
自動車ディーラーで新たに車を購入する場合、今まで乗っていた車を下取りに出すことができます。
下取りは買取とは違い、新たに購入する車の代金から下取り金額分を値引きするという形式になります。
手続き自体は自動車ディーラーのスタッフが行ってくれるので、とにかく手間を少なく売りたいという人にはお薦めです。
車を新たに購入することが大前提であるため、ローン残債の一括完済後に残った余剰分のお金は自由に使える訳では無く、新たに購入する車の購入資金の一部にしかできませんので、注意が必要です。
売却金額で見ると、下取り価格は買取店が査定した買取価格を下回る場合が多いため、少しでも高く車を売りたい!と考えている人にはあまりお薦めできません。
車買取専門店での買取の場合
■車買取業者は、お得に売却できる(高額買取の可能性が高い)
車買取店による買取は、ディーラーでの下取りよりも高額な査定額が出やすく、車をより高く売ることができる事で、残ったローンを完済できる可能性が高くなりますし、もし車の売却金額で完済ができないとしても、売却金額とローン残債の相殺後の不足分を軽くすることができます。
買取店での売却する際の注意点として、自動車ディーラーなどの下取りに比べ、若干手間が掛かるところがあります。
自動車ディーラーなどでの下取りでは、新しく買った車が納車されるまで、今の車を乗り、納車時に車両を入れ替えるだけで済みますが、車買取店では売却するその日に車を渡さなければならないなどの融通が利かないところがあります。
ただ少しでも高く車を売却したいという人には、車買取店にて車を売却することをお薦めします。
車買取店を探す際には中古車一括査定サービスを利用しましょう。
複数の車買取店間で車の査定額を競わせることで、車買取店の中で最も高く買い取ってくれる車買取店がカンタンに分かります。
中古車一括査定サービスの詳細については、この次の7章にて解説していますのでそちらを是非参考にしてください。
個人売買の場合
■個人売買はお薦めできない。
ネットの普及により、オークションサイトでの個人間売買をする人も増えてきましたが、
正直、ローンの残債がある状態での個人売買はお薦めできません。
確かに個人売買では中間に介入する業者が居ないため、中間マージン分の利益を得られるメリットがあります。
しかしローンの支払いが終わっていない状態で個人売買を行うには、まず先にローンを完済しなければならないのはもちろん、所有権解除・名義変更といった専門的な事務手続きが非常に煩雑になります。
確かに方法としてあるのは事実ですが、知識の無い人がこれらの方法で車を売却完了まで漕ぎ着けるのに必要以上に手間と時間が掛かるため、専門的知識がない人が行う方法ではありません。
このように、個人売買は、ハイリスクな方法であり、車の売買に慣れていない人はもちろん、ローンの残債が残っている方には絶対にお薦めできない方法なのです。
ローンが残っている車は、中古車一括査定を上手く利用して高く買い取ってもらう
ローンが残っている車を売りたい!という方の殆どが、「今あるローンの残債を極力無くしたい」「ローンを完済した後に残るお金を少しでも多くしたい」との思いがあって、色々な情報を調べていると思います。
少しでも高く車を売りたいあなたに、中古車一括査定を活用したクルマを一番高く売る方法をお伝えしていきます。
ローンの返済に大きく影響する車の売却価格
この記事の2章でも少し触れましたが、ローンの残債がある車を売るときには、売却価格がいくらになるかがとても重要になります。
売却価格がローンの残債を上回り、ローン完済後に手元に残るお金があれば言う事はありませんが、売却価格がローンの残債に満たない場合は、完済するまでの不足金を自身で支払わなければなりません。
前述したとおり、車を売る先で一番高く買取ってくれるのは車買取店とお伝えしましたが、複数の車買取店であなたの車の買取り価格を競わせて、さらに高く売る為の方法が中古車一括査定です。
車を一番高く売るために一括査定サービスを上手に利用する
車を少しでも高く売りたいと考えているのであれば、中古車一括査定を利用すべきです。
中古車一括査定サービスを簡単に説明すると、複数社への査定依頼が1回の申込みで済んでしまうインターネットサービスのこと。
通常であれば車買取店に車を持込んで査定を行い、また次の買取店に車を持ち込んで…。といった流れになりますが、とても時間と手間がかかり、さらに相見積りを取るためにこの作業を複数社行うとなると、「休みを何日潰さなければいけないのか…」と言うほど手間な作業になってしまいます。
この手間な作業は中古車一括査定サービスを利用することで省くことができます。
中古車一括査定サイトから一回の査定申込みをするだけで、複数の車買取店に車の査定依頼が完了します。
また中古車一括査定サイトから査定申込みをする事で車買取店を一度に競合させることができるため、結果、車を一番高く売ることができるというわけです。
準備しておくものは、
- 売りたい車の車検証
- 現在の車の総走行距離を控えたメモ
以上2点を手元に置いて申込み手続きを行うだけです。
では数ある中古車一括査定サイトの中から、どこサイトに依頼したら良いのでしょうか?
最後に筆者が厳選した3つの中古車一括査定サイトをご紹介します
中古車一括査定のおススメBest3
1位はズバット車買取比較
筆者がもっともお薦めする中古車一括査定サイトが、ズバット車買取比較です。
中古車一括査定ならダンゼンこのサイトがお薦めです。
なんと言っても、これまで150万人が査定を依頼した実績と信頼のあるサイトですので、安心して査定依頼をする事ができます。
他の一括査定サイトでは、これまでの利用者数を提示しているサイトは殆どありませんので、申込みの際の安心感はズバット車買取比較より劣ります。
・ズバット車買取比較の一括査定サービスについて詳しく見てみる
とは言えども、他の中古車一括査定サイトがお薦めできないわけではありませんので、次いでお薦めする一括査定サイトを2つ紹介していきます。
2位:カーセンサー
カーセンサーは大手リクルートが運営している一括査定サイト。
こちらも大手が運営していると言うだけあって、サイト自体の作りや提携業者数も1,000社以上と多くしっかりしています。
他のカーセンサー紹介サイトで「1,000社を超える業者と提携しているため、最も高く車を売れる可能性が高い」などとありますが、業者の所在地の殆どが一部の地域に密集している為、都心の方はとても効果的かもしれませんが、正直、地方に住む人がこの恩恵を受けることは少ないかなと感じました。
ただ、これは良いと思う点としてメールのみの対応が選べることです。
電話でのやりとりが苦手と言う人は多くいますので、そういった方にはお薦めのサイトです。
3位:楽天カーサービス
楽天カーサービスの中古車一括査定は、利用することで楽天ポイントが付与されるという特典があります。
得られる楽天ポイントは
申し込みをして5ポイント
申し込み後に売却をしたら1,500ポイント
となっており、楽天ポイントを貯めているユーザーにはかなりお得なサイトではないかと思います。
また、ズバット車買取比較と同様、申し込み直後に買取相場が分かるのも便利です。
ただ、安心して高く売ることを考えると、やはり「ズバット車買取比較 」の方が良いと思います。
まとめ
以上が、ローン中の車を高く売るための方法にまつわる情報でした。
内容が長くなってしまったので、重要なポイントを5つにまとめました。
・ローンが残っている車を売るには所有権を自分に変更すること
・ローンの残債と車の売却金額の差がどれだけあるのか調べる
・ローン中の車を売る前に出来る限り綺麗にする
・ローンの残債を減らす為、車を少しでも高く売れる一括査定を活用する
以上のポイントを押さえておけば、ローン中の車を売る手続きをスムーズに行ってもらえると思います。
この記事に書いてある説明を参考にして、少しでも高く車の売却ができる様頑張ってくださいね!